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2023.04.24

「推し活」についての意識調査(メソッド委員会)


WOMマーケティング協議会
「推し活」は疑似恋愛?それとも日常を忘れるためのエンタメ?「推し活」する若者を6グループに分類。それぞれの特徴を抽出グループ特徴に応じたマーケティング対応を
-「推し活」についての意識調査-

日本のWOM(クチコミ)マーケティングの発展を目指すWOMマーケティング協議会(所在地:東京都世田谷区 理事長:藤崎実 略称:WOMJ)は、この度「推し活」についての意識調査を10代・20代男女に対して行い、その結果をまとめましたのでお知らせします。


〈主な調査結果〉

  • ・ 「推し活」する人の意識は同一ではなく、また「推し」に対する思い入れの強さにも違いがある
  • ・ 「推し活」をする人は2つに分けられ、「推し」自体に関心が強く、「推し」に近づきたい欲求を持つグループと、「推し」自体より、仲間との交流も含めた「推し活」自体に楽しみを見出しているグループがあることがわかった。
  • ・ 上記2つのグループはさらに細かく6クラスターに分けられた。6クラスターは下記の通り(「疑似恋愛・同化」「生き方共感」「軽い推し活」「推し活エンジョイ」「一人で応援」「パフォーマンス楽しみ」の各クラスター)。
  • ・ 特に「推し活」自体に楽しみを見出しているグループは将来不安があったり自分に自信がないと感じたりする人が多く、「推し活」がそうした若者の不安を埋めるものとして機能している様子が感じられた


 「推し活」「推し消費」などに着目した企業・団体のマーケティング活動を想定した場合、「推し」自体に関心が強いグループには、「『推し』のプライベート情報提供」「『推し』とのパーソナルコミュニケーション機会の提供」「『推し』を通じた商品やサービスの推奨・販売」などの「推し」との関係性に基づく施策が有効だと思われ、「推し活」自体を楽しむグループには「仲間同士の交流の場(コミュニティ)設定」「二次創作の許諾や促進」「グッズの提供」など「推し活」を楽しめる環境づくり施策が有効だと思われました。いずれを対象にするにせよ、企業・団体のマーケティング活動では、「推し活」を行う人の意識や動機、あるいは「推し」側の人にとっては、自分を推す人にはどういうタイプの人が多いのかなどを把握しておくことが望まれると考えられる結果となりました。
 WOMJでは、引き続きWOMマーケティングに関する研究を行っていきます。


連絡先 WOMマーケティング協議会
広報担当理事 細川一成
理事 メソッド委員会委員長 宇賀神貴宏
ugajin@womj.jp

 

調査概要
「推し活」意識についての調査

  •  ・対象者: 10代・20代男女574s(男性279s、女性295s)
  •  ・エリア:全国
  •  ・方法:インターネット調査
  •  ・調査期日:2023年1月
  •  ・分析方法:「推し活」に関する意識調査項目(39項目)を因子分析し、因子得点を元にクラスター分析を実施。6クラスターを抽出


PDF資料(図表含む)はこちらをご参照ください。
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